海外就職者インタビュー HEAR WORKING EXPERIENCE
なかの やすひろ さん Yasuhiro Nakano
日本のIT企業に勤務後、渡米。コロラドのカレッジを卒業した後、カルステートユニバーシティオフロングビーチにて、コンピューターサイエンスを専攻。卒業後は、シスコムに入社。半年間のインターンを経て、正社員となる。
〜自分らしいユニークな人生を歩みたい。
平日も好きな仕事をして、
週末は音楽、と今はとても充実した生活を送っています。〜
アメリカに来たきっかけを教えてください。
僕は、1歳半から3際まで父親の仕事の関係でアメリカに住んでいたので、もともとアメリカにバックグラウンドがあったんです。また、小さい頃から美術や音楽など自分を自由に表現ができるものがとても好きだったんです。日本では、 ユニークな人や、他と違ったことをすると、受け入れられないようなところがありますが、僕はとにかく自分らしいユニークな人生を歩みたいと思いました。アメリカではそれができると思ったので、渡米しました。最初は、コロラドのフォート ルイスカレッジに3年間通いました。そこは、4000人くらいの小規模なカレッジで、町全体でも日本人は50人ほどしかいなかったのです。そういう環境で勉強をしたおかげで、英語の上達は早かったですね。やはり英語を上達させたければ、英語 環境に身を置く事をお勧めします。その後、カルステートユニバーシティオブロングビーチに入りまして、コンピューターサイエンスを勉強しました。ちなみに僕は、もともと数学専攻だったのですが、途中でメジャーを変えました。実際に勉強を してみて、この分野は自分には合わないと思ったら、好きな時にメジャー(専攻)を変えられるところはアメリカの大学のいいところだと思います。大学に入る前から、将来のやりたいことが明確にわかっている人なんてそう多くはないと思います。自分のやりたいことを見つける(自分探し)、という意味でもアメリカの大学はお勧めです。
現在のお仕事の内容を教えてください。
メイン業務は、こちらに進出してくる日系企業の立ち上げのお手伝いです。IPフォンなどインフラの立ち上げや、中小規模のソフトウェア開発のプロジェクトマネージメントをしています。基本的にはお客様のところへ行って、その企業の現在抱えている問題点を洗い出し、解決の方法を導き出します。例えば、Eコマースサイトでの売上拡大のためにどうしたらいいかという時には、ウェブサイトをリニューアルするか、今あるテクノロジーを工夫するか、コンサルティングをしながら、我々の持っている技術を使って解決方法を提案していきます。一般的にSEや技術系の人間は、技術だけに没頭すればいいと思われがちですが、それは違います。お客様が求めているものを読み取り、そのニーズを満たすために、何をしたらよいのかを考えられる能力が必須なんです。また難しい専門用語や知識を、いかにわかりやすく伝えるかということも求められます。技術だけが専攻しても、ビジネスはうまくいかないですからね。プロジェクトを管理するにあたっては、タイムマネージメント、人のマネージメントなどマルチなスキルが要求されます。
日本とアメリカで働く上での違いは何でしょうか?
アメリカの方が働く上での余計なストレスがないですね。例えば、満員電車の通勤とか人との付き合いとか。日本だと仕事帰りに上司や同僚と飲みにいくことが多く、土日もゴルフをしたりと、仕事と私生活の区切りがあいまいになってしまうんですよね。こっちでは、仕事は時間内で集中して終わらせて、その後は完全に自分の時間になります。また、終身雇用の考えではなく、会社との契約という感じですから、フェアーな感じがします。もちろん評価によっては、いつ切られるかわからないわけですが、実力によって評価されているという実感があります。そのお陰でいつでも緊張感を持って仕事に取り組めるわけです。アメリカでは、自分でビジネスをしている人が多いので、夢や希望、刺激を受けることが多いですね。
私生活について趣味や楽しみなどをお聞かせください。
僕はずっと音楽を続けているんです。中学の頃からギターをやっています。音楽は本当に素晴らしくて、自分にしか出せない音を出せた瞬間なんかは最高に嬉しいです。こちらにきてからもずっと音楽を続けてきましたので、おかげでアメリカ人の友達が沢山できました。週末になるとロングビーチで音楽仲間とギターをやっているんですよ。ライブなんかもやっていて、音楽をしている時が一番楽しいです。趣味ということでは、僕はコンピューターも趣味なんです。ウィンドウズ2.1の時代からコンピューターを触っていて、独学でプログラミングを覚えたんです。コンピューター言語は、ほぼ完璧にマスターしています。それが仕事になったわけですから、平日も好きな仕事をして、週末は音楽、と今はとても充実した生活を送っています。
インタビューアーコメント
アメリカに来られて、本当に楽しい充実した毎日を送られているということがとっても伝わってきました。自分の好きなことを仕事にしたり、好きなことをライフスタイルにうまく取り入れている中野さんの生き方に感銘しました。ありがとうございました。