海外就職者インタビュー HEAR WORKING EXPERIENCE
榎本 浩文さん Hirobumi Enomoto
宮崎県生まれ。宮崎北高校を卒業後、長野県の信州大学に入学し化学を専攻。大学卒業後、1998年にノエビア化粧品に入社し、営業を担当。その後、2002年に退職し、ハワイへ留学。2006年よりシスコムに入社し、営業職として活躍中。
〜海外に出てみないとできない経験だからこそ価値がある
自分の個性を生かして働ける職場〜
アメリカに来られたきっかけをお聞かせください。
ノエビアに入社して最初の1年間は覚える事も多くて、とにかく必死にやっていました。何でもそうですが、一生懸命に取り組むと結果も付いてきます。 2年目、3年目になると結果を残すことが出き、楽しく働いていましたが、春秋はメイクキャンペーン、夏冬は基礎化粧品キャンペーンという風に毎年同じサイクルで仕事をしていたので、新鮮味がなくなってしまったんです。そこで、外資系のアパレルの会社へ転職したいと思い、ワールドワイドに働くには、少なくとも英語力を身につける必要があると思い、語学留学を決意しました。その頃、丁度兄がハワイに留学をしていたので、スパッと会社を辞めてハワイへ飛びました。最初は語学留学のみの予定だったのですが、大学時代の恩師に相談した際、「今時英語が話せる人は五万といるから、それだけでは難しい。大学院へ行ってはどうだ」と言われました。そこで、大学院に行く事を決意しました。この時もスパッと決めました。
ハワイでマスターを取られてから、シスコムに入られたわけですが、どういった経緯でしょうか?
私はハワイが大好きで、卒業後もハワイで仕事をしたいと思っていたのですが、なかなか理想の企業がありませんでした。そこで、いくつかの人材派遣会社に登録をして、全米に範囲を広げて就職活動をしました。シカゴ、デトロイト、サンフランシスコ、ケンタッキーなどに面接で行きました。その一つとして、 LAに来たのですが、気候が良く、だだっ広い感じや、やしの木が立っている雰囲気がすごく宮崎に似ているし、 シスコムの上司の方もとても良い方でしたので、ここで働きたいと思い、入社しました。
日本とアメリカで働く上での違いは何でしょうか?
180度違いますね。私はノエビアの営業しか経験したことはないのですが、一応8時半〜17時と就業時間が決められていたのですが、実際には関係なかったですね。就業時間で仕事が終わるなんてことはなく、週末も仕事をしていましたし、 営業会議が早朝からあったりと、生活は仕事漬けという感じでした。でもアメリカでは、就業時間になったらスパッと帰りますから、仕事とプライベートの時間がはっきり区別されている感じがします。 日本にいたときは、よく仕事に追われている夢をよく見たのですが、こっちにきてからは無いですね。
アメリカで働く上で苦労されたことは何でしょうか?
文化の違いですね。日本では当然な事も、こちらではそうではなかったりしますから。例えば、システムやサービスに何か不具合があった時に、こちらのベンダーと交渉をするのですが、非を認めなかったり自覚がなかったり、彼らと対等に渡り合っていくのが大変なところですね。日本人同士なら当たり前にわかり合える事が、わかり合えないという経験は沢山あります。それでも、こういう経験は実際に海外に出てみないとできない経験ですから、価値が あると思っていますけれどね。
シスコムの営業職として求められるスキル、資質は何でしょうか?
まず弊社は、個性的な人間の集まりなんです。つまり一つの色だけがあるのではなく、いろんな色が何十色とある感じなんです。ですから自分の個性を生かして働ける職場だと思います。求められる事といえば、前向きな人であれば大丈夫だと思います。また、いろんなプロジェクトが同時並行するので、タイムマネジメントができることも大事ですね。弊社は、先ほども言いましたが、個性的な人間の集団なのですが、皆がそれぞれの個性を尊重していて、 お互いを大切にしている雰囲気があって、とても働きやすいです。
お仕事のやりがいは何でしょうか?
私は営業ですので、営業コミッションがあるんです。やっぱり自分のやった実績が給与で反映されるというのは一番のやりがいですね。
プライベートはどのように過ごしていますか?
趣味の格闘技をしていますね。ハワイで空手をやり、こちらではグレイシー柔術をやっています。仕事を終えて道場に行き、良い汗をかいていますよ。土日も体を鍛えるためにビーチを走ったり、トレーニングしています。スパーリングをやるんですが、こちらの人は体が大きいですから、それなりに体を鍛えないと勝てないんですよ。でも体の大きい人から一本を取った時は最高に気持ちが良いですね。さらに、野球チームに所属していて、日曜日は野球も やっています。とにかく体を動かすことが大好きです。LAは気候が最高ですから、スポーツを思いっきり楽しめます。
榎本さんの今後のキャリアの展望をお聞かせ下さい。
私はずっと営業をしてきましたが、営業の評価は数字だと思います。数字が取れれば給与に反映されるわけですが、それが自分の実力の尺度だと思います。ですから、やはり目標は、高収入を得ることですね。具体的な数字を挙げるなら、年収30万ドルを目指したいです。そして、ビバリーヒルズに家が欲しいですね。それを目指してこれからも仕事を頑張って行きたいと思います。
インタビューアーコメント
余計な力が入っていないとても自然体な榎本さんですが、仕事に向かう姿勢や、スポーツへの取り組みについてのお話を伺い、奥底にある情熱が伝わってきました。LAの生活を楽しみながら、仕事でも着実に向上している榎本さん、今後のより一層のご活躍を期待しております。