海外就職者インタビュー HEAR WORKING EXPERIENCE
平澤 身依子さん Miyoko Hirasawa
東京都練馬区出身。日本で短大の英文科を卒業した後、98年アメリカの大学(California State Universitu, Long Beach)へ心理学メジャーで留学。2001年、同大学を卒業後、一旦日本帰国。3年間、建設業の事務を担当。後、再度アメリカに渡り、現在FLS InternationalにてMarketing Director of Japanを勤めている。
〜毎日の仕事が楽しくてやりがいを感じる。
高い期待に応えるべく、自分と闘い成長し続ける〜
日本の大学を卒業した後にアメリカの大学に進学された平澤さんですが、アメリカに行く事になったキッカケは何ですか?また、いつ頃から海外へ行く事を意識していましたか?
中学生の頃から映画や音楽などを使って独学で英語の勉強をしていました。特に英会話教室に通うなどということはなかったのですが…。高校も、インターナショナルな雰囲気で英語に力を入れている学校でした。また、高校生の時に、イギリスに短期留学していたのですが、イギリスは余り自分の肌に合う感じがしなかったのですが、妹が留学して いたアメリカの方が自分に合う気がしたのでアメリカへ留学先を決めました。
平澤さんの場合、既に高校留学経験があるので、大学進学の際も、今回の渡米も不安等は余り無かったかとは思いますが、渡米前に心配だった事などはありますか?
高校で短期留学していたからと言っても、アメリカの大学の厳しい授業についていけるかの心配はありました。今回の仕事の為の渡米は、既にこちらでネットワークもあったので、余り心配はありませんでした。
一旦帰国していたとしても、既にこちらでの生活の経験があると心配は余り無いのでしょうね。では、現在働かれている会社に決まる迄の経緯を教えて下さい。
一旦日本に帰国して、建設会社の事務を担当していたのですが、また渡米してアメリカで働きたい気持ちが出て来ました。日本での社会人としての経験は今でもとても役に立っているし、沢山学んだのですが、自分をもっと伸ばして行く為に、再度渡米を決意しました。 2004年に、アメリカでの就職情報を探していた所、J-1しか無くて、丁度AITを見つけて早速相談しました。数あるエージェンシーの中でも、一番早くて丁寧だったので、AITに決めました。 就職活動はネットとメールでしていました。日本からの応募は受け入れてもらえなかったりと、難航しました。この年の5月に、現在働いている語学学校のスタッフがたまたま日本に出張だったので、その際に日本で面接してもらいました。全てが終わったのは2005年の1月くらいだったので、トータルで1年くらいかかりました。
現在の勤め先に決めた理由は何ですか?
自活ですね。学生の時は親からの仕送りがあったけれども、社会人になってからは仕事だけでなく生活の全てを自分の力で切り開いていかなければならないので、とても大変です。 また、留学生活の後、三年間日本に滞在していた間に英語力がとても落ちました。英語の基礎が身に付いているので、言われていることは分かるけれども言葉が昔のようにすぐに出てこなかったです。取り戻すまで少し時間が掛かりました。 ステイタスの事ですが、現在はH-1ビザですが、J-1で最初にインターンとして働いていた際は、自分の中で自分はインターンだから、と甘く見ていた部分がありました。でも、すぐに全体会議に出席して意見を求められたり、ステイタスに関係無く、同じ職場で働く人の一人として求められる仕事のレベルも高くて即戦力を求められます。その期待に応えるのはとても大変でしたが、頑張れば頑張る程見返りがあるし、性別や年齢で判断するという概念が無いのも働く意欲を高めます。
再度アメリカに渡り、学生では無く社会人として生活していく上で大変だったことは何ですか?
現在働いている所は、語学学校なのですが、心理学を専攻していた学生時代から、留学生をケアをするカウンセラーの仕事に興味がありました。自分の留学経験を活かして他の留学生をヘルプする仕事が出来たら、と思っていました。また、異文化の中で日本の文化を勉強してみたかったのも一つの理由です。日本から就職活動をしていたので、沢山の会社にアプライしたものの、レスポンズが遅かったり、面接がすぐに出来なくてキャンセルになったりすることが多かった中、すぐにメールの返事も来て、対応やウェブサイトのコンテンツもしっかりしているので安心したのでここに決めました。
スキルを認めてもらえるのは嬉しい反面、責任も問われるので厳しくて辛いものですよね。では、アメリカで働く上で大切な事、必要な事は何だと思いますか?
期待も責任も大きい分、言われている事以上をするように心がける事。常に結果を出せるようにポジティブで、何か言われても自分の意見を自分の言葉で言い返せるくらいの強さも必要です。強い信念を持ち続ける事が大切です。
では、アメリカで就職活動されている方にアドバイスを!
職場が自分が本当にしたい職種のものなのかをよく考えること。J-1ビザのリスクは、簡単に転職が出来ないことなので、慎重に選ぶことをお勧めします。機会があるのなら、社内の人と話してみて実際の仕事内容について伺うのもいいですし、ウェブサイトなどをチェックして会社の方針と自分のビジョンが近い所を選ぶといいと思います。 また、基本的 な事ですが、英会話もある程度は出来る様になっている事、資金を貯めておくことも必要だと思います。
最後に、将来の夢を教えて下さい。
毎日の仕事が楽しくて、日々学びながら仕事が出来る、素晴らしい環境に居てやりがいを感じている今ですが、これからもっと、しなければいけない仕事をこなすことに精を尽くしています。自分が納得出来る仕事をして、自分の成長を実感したいと思います。