海外就職 体験談 石井 俊充さん 出版関係 営業

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石井 俊充

石井 俊充さん Toshimitsu Ishii

日本の専門学校を卒業後、人材派遣会社で7年半勤務。その後、ワーキングホリデーでオーストラリアに行き、現地の大手出版会社で広告営業を担当する。

新たな可能性を求めて、海外を中心に転職活動を行っている中、現会社の「Weekly LALALA」と出会う。これまでのキャリアを即戦力として高く評価され、2009年春からはセールス・マーケティングマネージャーとして同社の営業部門を牽引している。

今の企業に決めた理由を教えてください。

最初は、出版業界だったらどこでも良かったのです。オーストラリアにいた頃、現地から様々な国の企業に応募していました。フランス・ドイツ・カナダ・タイなどとにかくアプライし続けましたね。返事はケースバイケースでしたが、スキルや能力というより、やはり就労ビザの問題で採用までたどり着けないことが多くありました。

見事、LALALA社の採用に至ったわけですが、それだけ多くの企業に応募したことを振り返り、今LAに来てどう思いますか?

来て良かった!と思っています。(今の会社の)代表とはオーストラリアからの電話面接で話をしただけで採用をいただき、僕は本誌も見ていなければ、代表の顔も見ていなかったのです。それでも、飛び込んでみました。お陰様で、今はすごく仕事がしやすい環境にあると思います。代表は、とてもバイタリティがある人で、常に前向き。その雰囲気や考え方も好きで、共感できることが多いですね。

LAに来てどう思いますか?

出版社の広告営業は営業の中でもかなりのハードワークになります。実際、どんな風に仕事をしていらっしゃいますか?

ウィークリー誌なので、毎日があっという間。忙しくて本当に時間が早く過ぎていきます。エリアや業種で営業担当が分かれているのですが、僕は、人材派遣会社や教育関係、習い事関連の企業を中心に営業をしています。7〜8割は新規企業ですね。前職でも広告営業をしていましたので、おおまかな仕事の流れは掴んでいますが、やはり「自分を売る」というスタンスはどの会社でも基本ですね。相手に自分を売り込んで、営業の自分に好感を持っていただく。常にそこから始まると思います。

なるほど。石井さんは営業マネージャーとしても貢献度が高そうですね。

いや、全然!そんなことはないです。みんなで一緒に頑張った成果です。今年は過去最高の売上を更新中なんですよ。すごくいいチームワークができていると思いますね。ただ、マネージャーとしては、やはり数字を意識しなければいけないし、新入社員への教育もあります。新規営業も、まずはしっかり電話でアポをとって、お客さんに自分たちの時間を取っていただけるようにと後輩には伝えています。毎日アポ入れの営業電話を最低でも30件以上はしていますね。今は不景気ですし、「アポが取れたら契約も同然だと思って」と自信をつけてあげています。断られることは前提で、どうやったらお客さんに5分でも時間をいただけるのかを念頭に、とにかく「自分を売る」という基本を大切にするように後輩にも伝えています。

なるほど。私も思わず聞き入ってしまいます(笑) 仕事での達成感はどんな時に感じますか?

やはり自分が契約したお客さんの紙面が広告にのると嬉しいですね。メディア関連の方や企業経営者にたくさん会えるのも貴重な経験になります。大きな商談がとれた時は刺激的で達成感も大きい。テーブルを売るというようなモノを売る仕事ではないので、「みんなで作り上げていくものを売る」というのは本当に大変だと感じます。広告業界は、好きじゃないと続きませんね・・・。

仕事での達成感はどんな時に感じますか?

ハードな仕事を日々こなされているようですが、息抜きはされていますか? 石井さんの休日の過ごし方を教えてください。

レドンドビーチの近くに住んでいるので趣味のサーフィンをしています。朝、仕事前にも海に入りますよ。仕事が終わって疲れて帰って、翌日の朝に入ったり。あとは、お酒ですかね。レドンドピアにいいお店があるんですよ。地鶏が本当に美味しい。新橋の古い居酒屋みたいな、しぶーいところで。そこで週に1回お酒を飲みますね・・・。

LA生活は公私ともに充実しているようですね。グローバルに活躍されるイメージの石井さんですが、ずばり日本は恋しいですか?

あっ、日本へは先日出張で帰りましたよ。広告関係や金融関係などを回っていました。やっぱりいいですね、日本。四季があるのがいい。LAはカラッとした天気が魅力ですが、一回冷やさないと自分自身もたるむ気がします。今は、日本のジメジメした天気がたまらなく恋しいですね。仕事で暑さにうなだれ、電車に乗って一旦スッとして、だからこそ夜のビールが旨くて。冬になると寒くて鍋を食べて・・・。

正直、渡米すること自体も色々と迷っていました。そろそろ日本で腰据えようかなと思う傍ら海外行きたいかなと混沌と・・・。最終的には渡米を決意したので、がむしゃらに働くことになり今に至っているわけですが・・・。

石井さんが渡米前に迷われていたとは意外でした。ちなみに、英語の上達はいかがでしょうか。

それが、最近英語力が落ちてきていると感じるんですよね。勿論英語を喋る機会は多いけれど、読み書きの機会は少なくなりました。カレッジに通ってマーケティングとか勉強したいですね。学生の時に比べて、自分でお金を払うから必死でできると思います。今、すごく勉強したいですね。

向上心が高いですね。仕事においての石井さんの次の目標、将来の夢を教えてください。

最近は、日本のカルチャーや名所を英語で紹介するマガジンが多くの人から注目されているんですよ。なので、旅行会社と組んでタイアップすれば何かおもしろいことができないかなと思いますね。あとは、こちらで日本のホットペーパーのようなクーポン型フリーペーパーはまだどこもやっていないのでやってみたいなとも思います。

広告営業の経験を活かして、逆に広告を利用する側にも興味が湧いています。広告代理店、映像・テレビなどメディア関係、メーカー広報などの仕事もやってみたいですね。ただ、自分はまだまだ勉強不足です。今回は、良い会社に巡り合えたので、自分の成長と会社の成長をもとにプラスアルファのことをやっていきたいです。せっかくの機会ですから、たくさん勉強して次のステップにいきたいですね。

将来の夢を教えてください

楽しみですね。最後に石井さんから、今後海外で働いてみたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。

アメリカに行きたいと思っているなら行ったほうがいい。ただ、よく言われることですが、アメリカに来たら何かあると思っていてはダメですね。英語の問題もあって、「海外に行く」というハードルは高いように思えるけれど、日本で思っているよりも実際はそこまで高くない。だから、海外に何かあるとか、自分でやりたいことがあるなら絶対に来たほうがいいと思います。チャレンジすることに成長がある。何歳になっても勉強とチャレンジが大切だと僕は感じています。

松下幸之助の言葉で、「空想を描ける現実主義者」という言葉があります。前向きに何かにチャレンジする時、新しいビジネスを企画する時など、現実的に物事を見定めるための客観的な言葉として、常に頭にあるのです。やりたいことを口で言うのは簡単ですけれど、実際に形にする、実現するのはまた別。理想は常に追いかけるけれど、常に実際できるかを考えて行動を起こす。

こんな話で良いか分かりませんが、みなさんのキャリアアップの参考になれば嬉しいです。

海外に身を置いていても、内から湧き出るエネルギーの源には「日本」がある。石井さんのインタビューには、随所に日本人であることの誇り、日本文化への尊厳などが散りばめられていた気がします。お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました!

Venere Corporation
Weekly LALALA,LLC.
2161 W.182nd St.#203
Torrance,CA 90504
Tel:310-329-1533
Fax:310-329-6433
www.lalalausa.com

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