海外社長インタビュー INTERVIEW WITH PRESIDENT
ACL Hawaii, INC. Cosmetic Dental Lab/
アメリカ公認歯科技工士 President 谷崎 択磨さん
小学校の数年間をアラスカ州アンカレッジで過ごし帰国子女として日本に帰る。 自動車関係の仕事やいくつかの仕事を経てもう一度学校に通い、歯科技工士免許を取得。J-1ビザにて渡米しLAで歯科技工士として働く。 帰国後日本にて就業。その後、日本企業のアメリカ法人立ち上げを任せられ、 2004年にハワイで日本人のエキスパートのテクニシャンを集めたACL Hawaii, INC. Cosmetic Dental Lab.を立ち上げ現在に至る
歯科技工士として活躍され社長としてもお忙しい毎日を送られていますが、歯科技工士になろうと思われたきっかけを教えて下さい。
車の整備やその他、色々な仕事を経験しました。そして一から最後までやる達成感のある仕事をしたいと思い始め、たまたま歯科技工という仕事を知りこの道で生きていくことを決めました。その時から自分は海外で仕事をしようと決めていました。実際になってみるとかなりキツイ仕事ですけれども。
日本ではなく、なぜ海外で歯科技工士として働こうと思われたのですか?
自分の母親が何十年も前のアメリカ生活時代に入れた差し歯と日本で作ってもらった差し歯の色の違いに驚かされました。そして母から技工士さんが歯の色を事前に確認しに来たという話を聞いていました。 実際、仕事の内容は日本でもアメリカでも何も変わりません。日本には高度な技術を持った先生、そして歯科技工士が沢山います。一番違うと感じるのは患者さんの歯に対する意識の高さです。これにより仕事の内容も必然的により品質の高い物を求められます。同じ仕事をするんだったら、ニーズがあってそれに答えられる環境が良いですから。
LAとハワイで何か違いを感じられることはありますか?
LAも日系企業が多くて日本人も多いですが、ハワイはもっと昔からここに住んで生活基盤を創った日本人、そして日系人が多く、日本の文化が浸透しているところです。食べ物もそうですが、考え方にも日本文化を感じる所があり、馴染みやすいということもありますし、生活する上でも、仕事面でも非常に助かります。これは先人達の努力に感謝するところです。
確かにそうですね。では逆にハワイで困られたことはありますか?
生活面では物価と家賃が高いので本当に大変です。仕事面で困ったことは、人材の確保ですね。それとハワイはモノが少ないので、資材など一度使って良かったものを次に買いに行っても「もう無い」と言われることが多い。それこそ一期一会。良いモノに出会ったら即、まとめ買いです(笑) 休みの日でもつい使えるものをチェックする癖がつきましたね。
それは私も実感しています。「次でいいか」と思っていると永久に手に入らなかったり(笑) では逆にハワイで好きなところはいかがですか?
空と海が青い!これにつきます!自然が本当にきれいです。それを写真に撮ります。自分も含めてですがスタッフにカメラ好きが多いです。うちのマネージャーはコンテストで優勝するほどの腕前です。(参照:下の写真) それと先ほどの話と重複しますが、日本文化や食事が浸透しているし、言葉も通じやすい、そして何より人が優しいですね。そういった面では住みやすいと思います。仕事面でも最初、飛び込みであちこちに営業に回ったんですが、こちらの英語が完璧ではないのに、どこも話をよく聞いてくれたんです。「日本人のことを良く知っているので、きちんとした仕事をするだろう。」と思ってもらえることも大きいですね。
ではそんなハワイでの今後の目標をお聞かせ下さい。
会社を大きくしたいという気持ちはもちろんあるんですが、拡大というよりはもっと厚みのある会社にしたいです。歯科医、患者さんの様々なニーズに応え、地域に貢献できる存在になりたいです。そして、社員とその家族が安心して良い暮らしが出来る様に、待遇や給料、生活面でのサポート等をしていきたいと思っています。そして「この会社で働けて良かった!」と思ってもらえて幸せになってもらえたら最高ですね。
最後にハワイで仕事をしたい、暮らしたいと思っている方にメッセージをお願いします。
ちゃんとした目標を持ってハワイに来ることが大事です。例えば語学を勉強するにしても、ただ英語を勉強するだけでなく、それをどう活かしたいのか、常に目標をもって過ごすことが重要だと思います。もし明確な目標があるなら、すぐにハワイに来ても良いと思います。そしてベストを尽くすことです。私もいろいろな事をやってきましたが、どれも真剣にやっていました。その当時は「これが役に立つのかな?」と思っていたことが今、全て役に立っています。中途半端にやっていると何も残りませんね。経験に勝るものはないですから。。
「常に一生懸命やってきた」とおっしゃる谷崎社長ですが、その言葉には色々な経験を積まれたからこそ出る重みを感じました。またスタッフの幸せやハワイ社会への貢献を常に考えておられるお姿にも、感銘を受けました。スタッフの皆さんも仕事中は真剣そのものですが、写真撮影の時などは本当に和気あいあいとされていて、これも社長のお人柄によるものだと思います。今日はお忙しい中、皆さん本当にありがとうございました!
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