海外社長インタビュー 商社関係 Shilac Enterprises Inc. 船井 祐次さん

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海外社長インタビュー INTERVIEW WITH PRESIDENT

船井祐次

Shilac Enterprises Inc. 代表取締役 船井祐次社長

大阪府なにわ区で生まれ育った船井さんは元はバリバリの商社マン。1980年に日本を発ち、ギリシャ、中近東、アフリカ、ニューヨーク、ロサンゼルスなどに駐在。10年間の海外駐在生活の後、日本帰国命令が出ると同時に、自主退社&現在代表取締役を勤めるShilac Enterprises Inc.を起業。
現在、LAに本社を於き、生まれ育った大阪を日本本社とし、東京、北海道に営業所を於き、数々の大学やスポーツチームなどに商品を輸出している。

商社にて働かれていた時は、中近東、ヨーロッパ、アフリカなど数多くの国にて駐在されていたようですが、その頃の貴重な経験について聞かせて下さい。

商社に入社して数年後、長い事出していた海外赴任の希望が通り、日本を発つ事になりました。アテネに4年半駐在し、かなりの数の中近東やアフリカ諸国を廻りました。中近東やアフリカ諸国は、いわゆる発展途上国なので、日本やアメリカの環境とは全く違っていて、刺激的ではあったのですが長く居るうちに疲れて来ました。それもあって、後にニューヨークに渡り、3年程過ごし、今本社があるロサンゼルスに二年駐在しました。
ロサンゼルスに二年駐在した後、日本帰国命令が降りたのですが、こちらに残りたかったのもあり、自主退社し、自ら会社を興すことを即決しました。その頃、30代半ばで、長い事自分で会社を興す夢をなんとなく悶々と考えていたのですが、命令が降りて即、決意し行動に移しました。

長いこと働いていた会社を辞めて、しかも準備期間も無く、会社を興してしまうなんて、並大抵では無い行動力ですね!
どのようにして始めたのですか?元同僚の方々やご家族と始めたのですか?

元同僚の方々やご家族と始めたのですか?

全て一人で始めました。その頃は三人の息子が居たのですが、自分の夢が走り出してしまいました。 最初の二年は全く電話が鳴りませんでした。小さなオフィスの一部屋に、電話だけ一つ床に置いてあって、毎日一人で企画書を書いていました。パートナーや従業員なども居なく、ずっと一人でした。 その頃は今のスポーツケア用品の輸出入の仕事では無くて、日本の家電をこちらにて売ろうとしていましたが、1ドル78円の円高だったので辞めました。その後、スポーツケア用品を扱っている会社の社長と知り合いになりました。 元々、スポーツが好きだったので、スポーツ関係の商品を扱うことに興味を持ち始めました。 それまで一生懸命畑を耕していたけれども、芽もなかなか生えてこなくて、やっと少し出て来ても全く育たなかった。でも、ふと周りを見渡すと、雑草だと思っていた草がどんどん成長して木になり、実を付けていた、という感じです。

最初の二年は、全く電話が鳴らなくて、一人で企画書を書かれていたなんて、先が見えない自分との闘いですね。色々試行錯誤されていたうちに培った人脈から先へ繋がり、大きく広がって行ったのですね。 では、その後、どのように会社を大きくされて行ったのですか?

起業して三年くらいしてから、少しずつ忙しくなって来て、アシスタントを入れ始めました。でも、従業員は一切スカウトや募集したことは無いんです。皆さん、人づてなどで外部から来られたりされています。
現在、アメリカでは日本人・アメリカ人を含む6人、日本では15人の社員で営んでおります

募集を一切掛けなかったとのことですが、その中で集まって来た人材はどのように見極めたのですか?また、どのような人材がアメリカにて求められると思いますか?

どのような人材がアメリカにて求められると思いますか?

自分の言動に責任を持て、自分で決断をし、回答を出せる人ですね。自分で問題を解決出来るように努力していて、インディペンデントな人が求められると思います。日本でもアメリカでもそうですが、一つの事を成し遂げられない人はどこへ行ってもダメです。 社員にも言い聞かせているのですが、新人でも周りに流されず、自分の意見を自分のレベルで言えるようにするのが大切だと思います。私も、社員が自分の意見を言い易い雰囲気を作れるように努めています。 人間の判断の8割くらいは合っていても、残りの2割は間違いだったりする訳です。でも、間違いは皆する事だし、そこから戻って考えられるかどうか、が大切なんだと思います。

それから、アメリカ、特にニューヨークやロサンゼルスといった、大きな都市は遊べる環境が整っているし、特に西海岸は開放的な雰囲気です。それに流されずに、自分の目的意識をちゃんと持って、貴重な時間を大切にして自分を見失わずにいくことが大切です。自分の心の中でのX軸Y軸をしっかり支えてぶれないように日々心がける事です。

では、船井さんから見て、アメリカと日本のビジネスや文化の違いをどの様に感じますか?

アメリカの方が仕事は仕事、とキッチリしていて、日本でよく見かける、目的の不確かな"ミーティング""情報交換""付き合い"などというものは無いし、時間内に終わる様にしていますね。日本では、ダラダラと残業したり、無駄なグループ行動が多いと思います。また、日本人は英語を話せる人を"バイリンガル"と呼ぶけれども、本当のバイリンガリズムは、単に言語能力だけでは無いのです。 本当のバイリンガリズムとは、文化や社会的な境界線を超えて、人と人の心と心を通わせてコミュニケーションを取れる人のことだと思います。心と心を通わせた、国を超えたコミュニケーションこそが、シラックの主軸となっているのです。

インタビューアの感想

インタビューアの感想

爽やかな笑顔とワイルドなヒゲが印象的な船井さんは、日本ではアメリカンフットボールをしていたが、ここ5年くらい日々マラソンに励んでいるそう。ホノルルやロサンゼルスなど、様々な地を走り続けている。そんな船井さんにとって、マラソンは、日々のストレスなどから心も体も解放してくれて無心になれる大切な時間なのだそうだ。走っている時は苦しくても自分との闘いで、走り終わった時は充実感と達成感で気持ちよく満たされるそうだ。 "100仕事する人は100楽しむ"それをモットーに、仕事も趣味もタッチダウン目指して全力疾走を続けている。

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