海外社長インタビュー INTERVIEW WITH PRESIDENT
XLsoft Corporation 代表取締役 渡辺光敏社長
青山学院大学を卒業と同時に渡米、サンフランシスコ市立大学でプログラムの勉強をし、米国企業に就職、プログラマーとして勤務。1987 年にXLsoftを設立、海外の開発ツールを日本語にして、主に日本とアジアにソフトウェアの販売をする。米国と日本で社員30人の会社に成長 。
渡辺社長がアメリカに来たきっかけを教えてください。
私の場合は少し変わった経歴だと思います。柔道をやっておりましたので、アメリカで柔道を教えて英語を勉強するという名 目でここに来たのが最初です。
その後どうして会社を起こそうと考えられたのでしょうか。
自然にそうなりました(笑)。先程も申し上げました通り、私の場合は柔道をしてましたので、若い時はこちらで人に紹介をし てもらって柔道を教えていました。同時にコンピュータの勉強を少しずつ始めて、それからコンピュータの職に就きました。そちらが段々メイン になってきましたので、柔道のほうはしだいに少なくなってきたのですが一応全米選手権を取っておりますので結構強いですよ。以前は大学、ま た道場を開いて教えていました。
今は忙しくなってきましたので道場は後輩に譲り、コンピュータの仕事に専念しています。
ではこちらで会社を起こすにあたって一番苦労した点はどういうところでしょうか
会社に入るための「きっかけ」でしょうか。会社を起こしてもう20年ほど経っていますが、私の場合は短大でコ ンピュータを勉強するためのプログラムを取りました。しかし、留学生で勉強しても初めは仕事がないのですよ。ビザは無いし。アメリカでは経 験がない、ビザが無いとなかなか雇ってもらえません。
私の場合は柔道の関係で採用してくれた会社がありまして、それでプログラムや 色々な勉強が出来たのですが、そういった最初のきっかけというのを見つける事は大変です。
そういった経緯から、私達の会社、XLSOFT でそういう機会を作りたいと思い、インターンシップの受け入れを始めました。アメリカの会社でプログラマーとして何年か仕事をして きて、20年ほど前に XLSOFTを始めたわけですが、最初は一人の会社から段々大きくなって、現在はアメリカで20人、日本で10人ほどの社員を抱え る会社へと発展しました。
アメリカで働くにあたってどういう能力が必要とされますか?
会社としてはコンピュータの知識がある人、特にソフトウェアのエンジニア、あとはある程度の英語能力がある人、そして日本語がきちんと使える人。そういう人を必要人材としています。 うちの場合アメリカの大学でコンピュータの勉強をし、そ れでなおかつアメリカに残りたいという人なんかも採用候補になりますし、またインターンとしてこちらに来た人も同じです。
主な仕事内容は?
今メインにしているのがソフトウェアの流通業です。ソフトの世界はアメリカがリードしていますので 、良いソフト、会社でプログラマーが必要としているようなソフトを取り扱っています。簡単に説明いたしますと、ソフトの開発元に交渉し、契約をしまして、それから製品を売るために日本語にしたり、様々なマーケティング資料を作りあげたりして日本へ販売する、というのが主な仕事です。
特にうちの商品の中で有名なのは、インテル製のソフトです。インテルはCPUを作っている会社ですが、そのインテルでもソフトを 作っていまして、チップが早く、良く動くようにするソフトを出しているのです。日本でのチップ自体はインテルジャパンが販売しているのです が、先ほど申し上げたソフトは米国インテルからうちが独占的に契約を結び、日本での販売権を取っております。
その他にも色々と有名なソフトはありますね。そういった米国の優れたソフトを集めて、日本に販売するというような業務を行っております。
最後にこれから海外就職を目指している人にアドバイスをお願いします。
やる気のある人には是非頑張って欲しいと思います。
アメリカもいいところだし、私自身アメリカに来て仕事をして、楽しくやっていますので、やはり後輩の人にもチャンスを与えたいですし、チャレンジしてほしいと思います。
では、最後に将来の夢を教えて下さい!
相手の予想を良い意味で裏切ることです。例えば明後日までに書類を作ると約束しておいて、明日出すとか。な んて行動が早い、この人は気が利くと思わせたら勝ちです。関西風にいうなら、いかにしてウケを取るかですかね(笑)あとは常に笑うことです!
XLsoft Corporation
12K Mauchly Irvine California, 92618 USA