海外社長インタビュー 美容関係 Taka Hair Salon 玉田 なお子さん

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海外社長インタビュー INTERVIEW WITH PRESIDENT

玉田なお子

Taka Hair Salon オーナー/店長 玉田なお子さん

京都出身の玉田さんは1990年にアメリカ、モンタナ州の大学へ留学。スピーチコミュニケーションセオリー専攻。卒業後一旦日本に帰国し、GIAにて宝石鑑定士の免許を取得し、宝石業界で働く。日本の会社退社後、アメリカに再度渡り、ウエストロサンゼルスにタカヘアサロンを1997年に設立。今年で開店11年目となる。

玉田さんは元々京都出身で日本の伝統文化に囲まれて育たれた訳ですが、その中日本の大学へは進学せず、アメリカに渡ろうと決められたのには何か大きな理由とかあったのですか?また、いつ頃から海外を意識するようになったのですか?

私の親からいつも、これからの時代は世界に視野を向けなくてはいけない、狭い日本だけで物事を見る時代は終わったと、 小さな頃から言い聞かせられてきたので、物心付き始めた頃から海外を意識し始めていました。高校時代にはアルバイト、夜遊び、大学のサークル活動など、大学でするだろう事を既にしていたので、大学では、日本では経験出来ない事をしてみたいと思い渡米を決意しました。家族からの反対は全くなかったですね。

早いうちから日本では物足りなくなり、外へ気持ちが向き始めていたんですね。では、渡米する前から何か準備をされていたのですか?

何か準備をされていたのですか?

高校2年から英会話教室に通っていましたが、アメリカ人の先生とちゃんと会話も出来なくてショックで登校拒否をしました。自分が関西人だからか、人に笑ってもらえないというのはショックでした。英語も外国人も苦手な私でしたが勉強は取り敢えず続けました。でも、万が一の為、日本の大学の受験勉強もしていました。

英語も外国人も苦手でも新しい物への興味で続ける努力は強みですね。では、渡米してみて大学生活はどうでしたか?

英語力を身につけたかったので、日本人が全く居ない地域に留学先にしたくて、モンタナ州にしました。以前にイエローストーンの写真を見て、どうしてもそこに行ってみたくなり、イエローストーンの近くにある大学を選びました。大学の寮に住んでいたのですが、宗教色が強く、有色人種もほとんど居ない地域だったので最初は大変でした。子供がアジア人の私を見て怖がって泣いてしまうような所でした。

メジャーもスピーチコミュニケーションセオリーだったので、ディスカッションやスピーチをする機会が多く、とても勉強になりました。最初は授業も他の生徒の言っている事もほとんど理解できませんでした。

卒業後は一旦日本に帰国して宝石業界で働かれていたんですよね。その時のエピソードを教えて下さい。

私、元々石が大好きなんです。小さい石ころでも、そこには長い長い歴史が詰まっている。大きな岩だったのが、風や雨や地震とか、大きな地球の動きから少しずつ削られて今の形になっている。そういう所に惹かれて、宝石業界を選びました。

でも、日本での仕事は長時間労働とストレスで、病気をして当たり前、胃を悪くして当たり前、どれだけ体を壊したかでどれだけ働いたかを計るような不健康な風潮で、私も過労で体を壊しました。それと同時に、大好きだった石への興味も少なくなり、アクセサリーさえあまり身につけなくなりました。そして、宝石業界からは身を引き、自分らしく生きられる場所を求めて、再度渡米を決意しました。でも、今は、日本で働かせていただけたおかげで今の自分があると思い、とても感謝しています。

では、再度渡米して起業するまでの経緯を教えて下さい。

起業するまでの経緯を教えて下さい

若かったので余り細かい所まで考えていませんでした。アメリカでビジネスを始めたらアメリカに残れるビザがもらえると思い、素敵な店舗があったのでとりあえず借りることにしました。ビジネスを美容院に選んだのは、実家が美容院だったからです。26歳でした。

何も知らずに始めたので、最初は暇でした。お客さんは全く来ないし、でも従業員にお給料を払わないといけないので、彼らのお給料の為に毎日働いているような感じでした。

自分がお客さんだったらどんなサロンに行きたいかと考え、一つずつ実行してみました。宝石業界での経験、昔のアルバイトの経験など色々な経験が役に立ちました。美容師一筋でやってこなかったからこそ他店と差別化 出来るサロンを作る事が出来たのだと思います。そうするうちに、LAの日系コミュニティの間での知名度が上がって行き、毎日忙しくなってきたのですが、それにも関わらずお店は赤字で自分へのお給料も払えないこともあり ました。昼は美容師をし、夜は経営に関する仕事をしていたので、朝から夜中の2時3時まで仕事をしていました。

では、日本に居るアメリカで起業したい人たちへ、アメリカで求められる人材について教えて下さい。

美容師でしたら、日本で最低5年の経験がある人。日本の厳しいトレーニングをしっかり受け、頑張って来た人材はアメリカでも喜ばれます。あとは、どんな事もポジティブに受け入れ、広い視野で物事を見れる人。

私の好きな言葉は"Break down is break through"です。ネガティブは常にポジティブに変えることが出来ます。こけても何か掴んで起き上がって来る、そんな毎日を過ごすと人生が楽しくなりますしね。

ロサンゼルスには、世界中から人々が集まっていますから国によって価値観も違えば好み、流行、髪質も違うので一から勉強し直す気持ちで更に経験を活かしながら柔軟にお客様に対応する必要があります。コミュニケーションスキルと英語力は絶対に必要ですね。 アメリカでは、美容師に必要なのは85%がコミュニケーションスキル、15%が技術と言われています。タカヘアサロンでは、技術は150%、コミュニケーションスキルは850%と考えています。コミュニケーションに対しては徹底的に、アメリカ式のコミュニケーション能力を伸ばしていくトレーニングをします。日本では10の事を説明するのに、1言えばみんな悟ってくれる文化だけど、アメリカは1を説明するのに10言わないと説得出来ません。

では、アメリカで就職をするに当たって、会社選びなどはどのようにしたらいいのでしょうか?

会社選びなどはどのようにしたらいいのでしょうか?

自分に正直に、したい仕事、興味のある仕事が出来るような会社に入ること。どんなに辛い事でも好きなことだからやりたいと楽しみながら出来る仕事を選ぶべきだと思います。それから、会社の上の人の考えを尊敬出来る事。この人みたいになりたいと思う人の元で働くと頑張れると思います。 あと、ライセンスや経験や特技など会社に貢献出来る技術、経験、能力を付ける事を意識して、準備をしておくとアメリカで就職し易くなると思います。

では、アメリカと日本でのビジネスの違いなどを教えて下さい。

.自分の強みを活かしながら色々なことにチャレンジし、結果を出して行けるチャンスがアメリカにはあると思います。目標を持ち努力すれば、なりたい自分になれる。自分にとって大切な物は何かを見極めゴールに向かって、その為に今しなければいけない事にフォーカスする。そして、自分がどんな人間なのかをよく理解し夢に向かって努力をし続ければ、必ず夢は叶います。でも、その分アメリカは難しく厳しい国でもあります。ボーっとしてなんとなく平凡に暮らせるのが日本、色々な困難にぶつかりながら七転び八起きでがんばり、自分は生きてるって実感出来るのがアメリカかな?

玉田さんがビジネスをする上で心がけていることは何ですか?

これは従業員の皆にも言い聞かせていることなのですが、お花を咲かすには常に水をあげ、来年に向けて種まきや肥料をあげることが必要ですよね。ビジネスをしていくのはそれと同じ事なんです。こつこつと日々努力することです。初心を忘れず、けっしておごらず、感謝の気持ちを忘れない。そして、一番大切なのは愛です。どんなことにも、気持ちを込めて愛をいっぱい持って接すること。人に喜んで頂くにはどうすればいいのか、他の人、社会にどう貢献出来るかを考える事で、自分の喜び、幸せとして返って来るのです。そして、どんな辛い事でも、顔を背けず、向き合って行くとそれは必ずポジティブな結果となって返って来ます。どんな小さなことでも、目標、夢を持って生きて行きたいと思います。

ヘアサロンへは色々な人が来て、色々な話をしていかれるんです。そこから違った考え方、物の見方、価値観などを学ぶのはとても楽しい事です。それにお客さんに自分の悩みなどを話す事で解決への糸口を探したりも出来るのです。だからこそ、感謝の気持ちと愛情を持って接したいな、と思うのです。

では最後に、玉田さんの将来の夢を教えて下さい。

アメリカのビジネスを勉強することで、私生活と仕事の両立、結婚、ストレスの無い経営、海外旅行、自分の夢は全て実現して行きました。これから、従業員の皆が楽しみながら仕事が出来、みんなの夢を実現出来るようにサポートしていきたいです。活気と笑い、愛がいっぱいのサロンで居続けながらビジネスを拡大していくことが今の夢です。
それから、本を書いたりセミナーをして、私がアメリカに来て学んだ、自分の夢を実現する方法、自分らしく生き、自分にとっての幸せを手に入れる方法を沢山の人に伝えていきたいです。

インタビューアの感想

インタビューアの感想

京都育ちの玉田さんはゆっくりと上品に女性らしく話されました。でも、その中の一つ一つの言葉は芯が太くて誰にも負けない強さがありました。それなのに暖かくて優しさが滲み出て来る素敵な女性でした。筆者もインタビューをしながら、彼女の自信溢れる凛とした姿に惹かれつつ、暖かい空気に包まれていることに気がつくのでした。彼女には、人を惹き付ける素敵なオーラがありました。楽しみながらお客様の髪を素敵に仕上げてくれる玉田さんに、会いに来たくて毎月髪の毛が伸びるのを待ちわびているお客さんも多いことでしょう。筆者も、お話をしているだけでも、とてもポジティブでパワフルなエネルギーを沢山注いでもらえました。 これからも玉田さんは暖かい愛情を沢山蒔いて、キレイなお花で一杯のサロンを築いていくのでしょう。。。

KUUB Cosmetics,Inc

Ililai hotel 1777 Alamoana Blvd.,Suite#5 Honolulu,Hawaii 96815

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